パーマや縮毛矯正(ストレートパーマ)で使用する
パーマの薬剤!
これは 還元剤と呼ばれる
髪の毛のS-S結合を切断する成分と
アルカリ剤と呼ばれるPHをアルカリ性に傾ける成分が
配合されている
こんばんは~ 坂口 です
パーマや縮毛矯正では
この還元剤とアルカリ剤が
髪の毛に塗布されることで
還元・軟化・膨潤 この3つの現象がおきる
今日はこの 還元・軟化・膨潤 の記事
一般の方は 意味がわからん所は スル~でしてね!宜しく~
パーマメカニズム
まずは
還元剤 ↓
RSH ⇄ RS + H+
還元反応 ↓
KSSK + RSH ⇄ KSSR + KSH (1)
KSSR + RSH ⇄ RSSR + KSH (2)
酸化反応 ↓
2KSH + O → KSSK + H2O
これがパーマの理論
薬剤を髪に塗布して起きる現象!
還元
還元は 還元剤でおきる
この記事⇛ パーマにおける 還元剤の種類と特徴
パーマや縮毛矯正で髪の毛を
曲げたり 伸ばしたりするには
この 還元剤 でS-S結合を切り
希望する形のまま S-S結合を再結合させる
パーマや縮毛矯正において還元剤でS-S結合を切る事を還元という
そして形を変えて希望する形のまま 酸化剤(2剤)で S-S結合を再結合させる
これを酸化という
軟化
次に 軟化!
パーマや 縮毛矯正の場合で 薬剤を塗布すると
アルカリ剤が配合されている為 髪のphが
アルカリ性に向かって進んでいく(酸性の薬は省く)
髪の毛は 弱酸性(ph5.5前後)が良いとされてる
その髪の毛がアルカリ性に傾いていくと
キューティクルが開き薬剤の浸透も良くなり
髪の毛の側鎖である イオン結合(塩結合)も切れる
見た目と手触りで 髪が柔らかくなったように感じる
そうすると軟化した! と いった表現になる
あまり 高いアルカリ性に行き過ぎると
過剰な軟化状態になり 激しいダメージを引き起こす!
じゃぁ
髪の毛をアルカリ性にしなければよいのでは?
しかし
アルカリが必要な理由があるんです~
ほとんどの還元剤は アルカリ性になると活性化するんです
還元剤の種類でも違うだけど phが上がるほど
還元剤はキッチリ働きだします
この記事⇛ パーマの還元剤 pkaってなに??
代表的な還元剤の チオグリコール酸なんかでも
中性(ph7)を下回ると ほとんどS-S結合も切れないので
パーマのかかりが悪いって事になっちゃうんです
パーマや縮毛矯正をかけるうえで
髪の毛に対するアルカリ と 還元剤に対するアルカリ
このバランスが大事になってくるんですね!
膨潤
最後に 膨潤 !
これは 上に書いた 還元剤とアルカリで起きる事なんですが
実際には 髪の毛は濡らすだけで 正確に言えば膨潤している
パーマや縮毛矯正で薬剤を塗布すると
アルカリ性に傾きイオン結合が切れる
還元剤が入っていきSS結合が切れる
こうして髪の毛が膨潤する
この記事⇛ 髪の結合バランス
水だけで膨らむよりも1.5倍~2倍程度 膨潤すると言われている
そして 過剰に膨潤してしまうと
髪の毛の組織が グチャグチャに壊れて修復不可能になっちゃう
この状態で 熱でも加わえれば 間違いなく御臨終~!
縮毛矯正やデジタルパーマの ビビリ毛の失敗は
このようにして起ってしまいます
小難しく言うと
アルカリで一次膨潤・還元剤で 二次膨潤 ってのがあるけど
今日はひっくるめて膨潤!
この 還元・軟化・膨潤 が薬剤を
髪の毛に塗布した時におこる現象で
この3つを 薬剤スペックをもとに
コントロールしながら パーマや縮毛矯正(ストレートパーマ)を行います
美容師のこのコントロールが重要で
パーマ・縮毛矯正を失敗させない為の
キモでしょう・・・
コメント