パーマやストレートで髪の毛を
曲げたり 伸ばしたりするには
還元剤 でSS結合を切り
希望する形のまま 酸化剤 と呼ばれる2液で
切ったSS結合を再結合させる
1液で SS結合を切るのを 還元
2液で SS結合をくっつけるのを 酸化
こんばんは~ 坂口 です
の続き
SS結合を再結合させる2液 酸化剤の種類のお話!
ランキングに参加してます
種類っていても2種類だけ!
臭素酸ナトリウムと過酸化水素の2つです
まず
臭素酸ナトリウム(NaBrO3)
(しゅうそさんナトリウム、英Sodium bromate)はナトリウムの臭素酸塩で
化学式NaBrO3で表される無機化合物である
パーマ液第2剤や羊毛繊維の柔軟剤として用いられる
それ自体は不燃性だが強力な酸化剤であるため
可燃性物質や粉末金属、硫黄を含む物質と激しく反応する
加熱により分解し、臭化水素を含む有毒なガスを生じる
経口摂取すると腎臓や神経系に影響を及ぼすことがある
~Wikipediaより~
昔から パーマで酸化剤として使用されている
もっともメジャーなパーマの2液
臭素酸とかブロム酸とか呼ばれてますが
どちらも一緒です 呼び方が違うだけ(笑)
次に
過酸化水素(H2O2)
(かさんかすいそ、Hydrogen peroxide)は 化学式 H2O2 で表される化合物
しばしば過水(かすい)と略称される 主に水溶液で扱われる
対象により強力な酸化剤にも還元剤にもなり 殺菌剤 漂白剤として利用される
~Wikipediaより~
パーマや縮毛矯正の2液としての用途と
ヘアカラーの2剤としても使用してますね
過水とかオキシとか呼んでますが
これも呼び方が違うだけ!一緒!!
パーマや縮毛矯正に この2種類の酸化剤をもちいて
SSの再結合を行なう
まずは 酸化の説明をしよう
ここでの言う酸化とは パーマや縮毛矯正などで
酸素を与えて 化学反応させること!
一連のパーマの仕組みをもう一度見て
1液で SS結合を切るのを 還元
還元剤が持っている H(水素)が SS結合を切る
本当はミックスとかジチオとかがあるんだが
そこは又 詳しく書くので
今日は簡潔に説明する
還元剤が持っているH(水素)が
シスチン同士を繋いでるSS結合を切り離し
それぞれのシスチンに H(水素)が
一個ずつくっついちゃう
これがSS結合が切れて 還元された状態
この後
パーマであればロッドに巻かれた状態で
酸化 再結合
縮毛矯正であればアイロンで真っ直ぐに伸ばした後
酸化 再結合
2液で SS結合をくっつけるのを 酸化
SS結合が切れて
それぞれのシスチンに
H(水素)が 一個ずつくっつき
還元された状態のところに
ブロム酸ナトリウムや
過酸化水素水(オキシ)が
O(酸素)を持ってやってくる
すると このO(酸素)が H(水素)と結合する
O(酸素)に H(水素)を奪われた シスチンは
近くにあるシスチンどうしで 再結合しちゃう!
そう! これが
パーマや縮毛矯正での 酸化 再結合です
酸素で 水素を奪って
SS再結合をさせるのが
酸化 って事ですよ~ 覚えておいてネ!
2種類の酸化剤 それぞれの特徴は?
◎臭素酸ナトリウム(ブロム)
酸性のときに活発に反応する
反応速度は遅い
残留塩を残す場合がある
ハリのあるかかりになりやすい
◎過酸化水素水(オキシ)
アルカリ性のときに活発に反応する
反応速度は速い
残留物質がないので軽い仕上がりになりやすい
パーマや縮毛矯正でSSを再結合させるのは
この2種類なんだが
実際は切ったSSを完全に再結合させるのは
これだけでは不十分で 満足いく酸化は出来にくい
その為いろいろな酸化方法が
今でも検証実験されている
まだまだ パーマは進化しそうだ・・・
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