「パーマかけてみようかなぁ~」
お客サンから見ればロッド巻いてパーマの薬つければパーマがかかる
そう!せぇ~かぁ~い!!
じゃぁ このパーマの薬のお話です
こんばんは~ パーマ屋でパーマ好きの 坂口 です
今日も美容師向けで 一般の方はど~でも良い記事です 興味ある人はどうぞ!
の続き
まずは
パーマやストレートパーマで使用する
1液と呼んでる薬剤
この薬剤には 還元剤と言われる
髪の毛のSS結合を切る為の成分と
アルカリ剤が配合されてできている
パーマやストレートで髪の毛を
曲げたり 伸ばしたりするには
この 還元剤 でSS結合を切り
希望する形のまま 酸化剤と呼ばれる2液で
SS結合を再結合させる
前のにも書いたこれ
還元酸化化学式
還元剤 ↓
RSH ⇄ RS + H+
還元反応 ↓
KSSK + RSH ⇄ KSSR + KSH (1)
KSSR + RSH ⇄ RSSR + KSH (2)
酸化反応 ↓
2KSH + O → KSSK + H2O
書いてる自分も目眩が、、、
まず還元剤について見てみましょ
チオグリコール酸アンモニウム(別名:メルカプト酢酸)
通称「チオ」
般的にパーマの還元剤の中では
ウェーブ効率がとても良く安定している還元剤
チオグリコール酸アンモニウムとは
チオグリコール酸とアンモニア水を中和してチオグリコール酸を塩にしたもの
チオグリコール酸単品と比べると危険性が少ないパーマ液
システイン
通称「シス」
これも昔からある還元剤で
システインは毛髪に含まれるアミノ酸の一種で
還元力は非常に弱いので
このシステインとチオグリコール酸をミックスした
シスチオなんて物もある
システアミン
化粧品登録のパーマ液として良く使われる
低pHでもかかりやすく
プルンとした力強いカールが出やすいため
パーマ時に好まれる還元剤である
マイナス点として
独特の匂いがあり残臭になりやすい事があげられる
チオグリセリン
低アルカリ量で高pHにできチオ並みにかかるため
同じpH・還元力が同じチオと比べてダメージが少ない
サルファイト(別名:亜硫酸塩)
柔らかい仕上がりで 酸性パーマ剤と混同されやすいが
実際は高アルカリ高pHが一般的で髪へのダメージもそれなりにあり
ラクトンチオール
酸性領域のおいてかかる(アルカリのシスと同等)
非常に強い不快臭がある
昭和電工の商標登録したパーマ液原料「スピエラ」とも呼ばれる
GMT
グリセリルモノチオグリコレートとか
チオグリコール酸グリセリルとか呼ばれる事もある
酸性領域でパーマが可能だが還元力はやはり弱い
ラクトンチオールのような不快臭は無い
現在のパーマ液に配合される還元剤の種類は
だいたいこんなところでしょう
最近は いろんな還元剤をミックスした商品がおおいですが
やはり還元力が必要になるので
チオグリコール酸かシステアミンをベースで
配合バランスを考えてるもの殆どだと思います
一概にどれが一番いいとかの話ではなく
美容師が還元剤のメリット・デメリットを把握して
かかりの強さ 質感の違い 髪へのダメージなどの
バランスで選択することが大事でしょう
以上 還元剤の種類と特徴・・・
まだ続くよ~
コメント