縮毛矯正薬剤(1)

こんばんは~   坂口です

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縮毛矯正・・・

美容室のメニューの中でも

もっとも 失敗しやすく

デリケートな 仕事を要求されるメニューでしょう

薬剤塗布の技術 時間調整

中間水洗してドライ

アイロン操作もデリカシーが必要

2液 酸化 アルカリと残留オキシの除去

どの工程にも

失敗を引き起こしそうな罠があります

ホームカラーの入ってる髪の毛なんかは出来れば スル~ したいぐらい

まず最初に考えるのが 薬剤です

縮毛矯正の失敗でよく起るケースとは?

髪のダメージレベルや髪質の見極めミスで

薬剤の選定を間違う

薬剤のパワーが 強すぎて

過剰膨潤 過剰軟化 過剰還元

これで間違いなく ビビリます(汗)

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逆に

用心しすぎて還元不足による クセ毛が伸びない

って事もあります

お客さんのクセ毛を伸ばす

薬剤の選定は ホント難しいんですが

失敗に直結するのでミスできません

還元剤の特性として

ほとんどの還元剤が アルカリ領域で活性する

アルカリになればなるほど 還元力は上がります

逆に 酸性になると 還元力は 落ちちゃいます

単純に考えると

アルカリが高くなるに従って 還元剤も活性化するので

薬剤パワーがアップしていく

還元剤を働かせしっかり還元を進ませるためには

アルカリが必要!

アルカリの作用は

キューティクルを開いて薬剤を髪の内部に浸透させやすくする

髪のイオン結合を切り髪を軟化する

還元剤と一緒になると髪の毛を 膨潤させる!

まず 縮毛矯正剤の1剤の配合成分

還元剤

代表的なもので チオグリコール酸アンモニウム

アルカリ剤

モノエタノールアミンなどが一般的なもの

その他 乳化剤 防腐剤などもろもろ

手触り向上成分などが配合されている

代表的な還元剤で

チオグリコール酸アンモニウム (ATG)
なんだが

チオグリコール酸 と アンモニア水が 1:1で
混合してあるもので

チオグリコール酸はもともとかなりの酸性で

それにアルカリ性のアンモニア水を混ぜて

ph6.8程度ほぼ中性に調整してあるんです

これを パーマや縮毛矯正の薬剤として使用するためには

酸性や中性では チオグリコール酸は ほとんど働かない

前に書いたこの記事

パーマの還元剤 pkaってなに??

アルカリ性じゃないと 仕事をしてくれないので

アルカリ剤を使って phを上げて還元剤を働かせる

薬事法の 医薬部外品登録では

 

コールド2浴式 パーマ1剤

還元剤濃度 チオ換算 2~11% システィン1.5%以下

ph 4.5~9.6

アルカリ度 7ml以下

チオグリコール酸が7%を超える場合は、
超えた分量と同量以上のジチオグリコール酸を配合しなければならない

っとなっている

これ パーマ液も 縮毛矯正剤も 同じ基準なんです

パーマ液と同等の還元力では

強い縮毛をストレートにするのはなかなか難しい!

じゃぁ 縮毛を伸ばす為に どうするかと言うと

放置タイムを長くしたり加温・加湿をしたり

アルカリを強くしたりして

還元を促進して伸ばすしかない

還元剤が少ないのに 無理矢理

還元剤の働きを強くしてクセ毛を伸ばすには

アルカリ剤を増やし phを上げるて

チオグリコール酸の 働きを強める

還元を促進させる為には アリカリを 強くするしかないんです

しかし アルカリ剤は イオン結合も切るし

髪が 膨潤してしまう

還元はしっかりしないと クセは伸びてくれない

でも アルカリが強すぎると

過剰軟化 過剰膨潤 で ハイダメージ毛に(汗)!

過剰膨潤 過剰軟化 を防ぐ為にアルカリは抑えたい

しかし

アルカリは強くしておかないと 還元不足に・・・

 

 

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