先日の記事にも書いたように
縮毛矯正の履歴のある髪は パーマがかかりにくい状態にあります
お客さんは ストレートの状態に飽きると
今度はウェーブにしたいとか 毛先だけカールしたいとか
そんな希望も多い
本日の 坂口です こんばんは~
先日の記事 ⇓⇓⇓
縮毛矯正をしている髪の毛は
ランチニオン結合を主とするタンパク変性を起こしている
このタンパク変性が髪の中で
どれくらい起こっているのいか?
毛髪の毛のタンパク変性を起こしていない元の性質が
どのくらい残っているか?
これが髪の形を変える事が 可能かどうかの判断材料になる
それを見極める事が大事なことで
毛髪の状態 カラーやパーマの履歴 縮毛矯正の履歴など
総合的に検証し判断していきますが
新生部と既染部の質感の違いなど
最終的に美容師の目と指先の感覚も
判断の決めてになるでしょう
マニアックな読者さんは続きをどうぞ~
意味が解らん人は適当にスル~してね!
縮毛矯正の髪の毛にパーマをかけるとして
コールドパーマとデジタルパーマでは
質感の違いがあります
デジタルパーマの場合は加温して乾いた状態で2液塗布します
つまり酸化処理の時に水素結合が安定した状態(乾いた状態)なんで
デジタルパーマをかけた髪の毛は ウェット状態からドライヤーなどで
ドライ状態になることで 水素結合がジスルフィドの形通りに再結合する
デジタルパーマは濡れている状態ではゆる~いウェーブにしかみえないが
乾くと弾力のあるカールを形成します
一方、コールドパーマの場合は逆で
酸化処理時(2液を塗布した状態)では
ウェット状態なので水素結合は不安定な状態!
コールドパーマをかけた髪の毛は
ドライヤーで乾かす過程において
水素結合がパーマをかける前の状態に戻ろうとするので
コールドパーマは 乾かしていくと ウェーブがダレやすくなる
2つを比較すると
縮毛矯正をした髪の毛にパーマをかける際は
コールドパーマよりもデジタルパーマの方が仕上がりに
カールやウェーブが出やすいと結果となる
しかし 縮毛矯正した髪の毛の状態が
ランチオニン結合が少なく
タンパク変性を起こしていない元の性質(ジスルフィド結合)が
残っていることが大前提で ジスルフィド結合が残っていなければ
還元剤が反応しないので
通常のパーマでもデジタルパーマでも同じ事
かかりません!
髪の毛の状態に大きく左右されるって事です
「パーマがかかる」といった定義は
美容師によっても違いがあり
お客さんが描いてるイメージとは全く違う場合もあります
だから まずは
どういった質感のウェーブが可能で
また リスクはどうかなど
お客さんとしっかりカウンセリングして
パーマのイメージを共有できる事が一番大事でしょう!
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