髪の毛を曲げたり 伸ばしたりする
パーマネント!
今日はこのパーマ話
パーマ・ストレートパーマ(矯正)を施術する際に
髪の中のSS結合を切ったり繋げたりしてるんですが
今日はこのSS結合の話!
美容師以外の 一般の方は
意味不明でものすご~く ツマラナイ!
話になるんですが
興味のあるマニアックな方だけお読み下さい(爆)
SS結合というのは 髪を構成している結合の一種で非常に大切な結合です
このSS結合が髪の中に入ってきた還元剤の働きで切断されるですが
髪の内部のSS結合を取り巻く環境で違いがあり
S1・S2・S3と言う名称で分類されてます
S1 と S2と S3
- S1
SS結合の周りに水素結合やイオン結合が多く
水やアルカリで簡単にチオグリコール酸のような還元剤が
SS結合まで入って行ける環境のこと
- S2
SS結合の周りに 疎水結合が沢山あり
水やアルカリに影響を受けないので
簡単にチオグリコール酸のような還元剤が
SS結合まで入って行けない環境のこと
- S3
ミクロフィブリルの内部やミクロフィブリル間マトリックスにあって
水やアルカリが浸透しにくく どんな還元剤でもSS結合に近づけない環境のこと
このS3は構造のSS結合と言われていて
S3部分のSS結合が開裂すると毛髪は維持出来ないらしいです
パーマに関しては前述のS1とS2が重要な意味を持っています
毛髪内部のSS結合に種類があるのは解ってもらえたとおもいますが
このSS結合を切る還元剤にも種類があり
SS結合と還元剤の相性みたなものがあります
まずはこの記事⇛ パーマにおける 還元剤の種類と特徴
どの還元剤がどのSS結合を切断するか
還元剤の種類によってSS結合を切断する部位と部分が違う
S1の環境にあるSS結合を切断する還元剤を
チオグリコール酸・システイン・サルファイトなど
S2の環境にあるSS結合を切断する還元剤を
システアミン・チオグリセリン・ラクトンチオールなど
いろんな還元剤があって 切れるSS結合の部分も違うので
パーマのかかり方も変わってくるというものです
十数年前、群馬大学の教授がシスチン結合(SS結合)には
3種類のS1・S2・S3タイプがあると発表されました
この理論を使った解釈で
効率よくパーマを行なう方法(ダブル還元・トリプル還元)などが
なされるようになりました
例えば
ダブル還元だと
・酸性チオグリコール酸(S1)とアルカリシステアミン(S2)
・中性システアミン(S2)とアルカリチオグリコール酸(S1)
トリプル還元だと
・酸性チオグリコール酸(S1)と中性システアミン(S2)と
アルカリチオグリコール酸(S1)
などなど 他にもありますが
まぁ
こんな感じで効率よく S1とS2の2種類のSS結合を切断(還元)して
パーマをかけると言ったものです
現在のパーマ薬剤は
数種類の還元剤がミックスされたものがほとんどです
しかし
実はこの S1 S2 S3
本当にあるかどうかは何も証明されてないとの意見もあり
解明されてない部分もあるようです
この辺の解明は研究者の方たちにおまかせするとして
サロンの現場では
還元剤の種類でパーマのかかり方に
違いがあることは事実で
その特性を活かしてパーマを行います
パーマも少しずつ解明が進み
今までのパーマ理論が更に詳しくなり
新しい理論、技法なども生まれ
パーマは進化してます
パーマをより良いものにするために!・・・
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