いよいよ梅雨本番で
美容室では縮毛矯正が多い時期!!
縮毛矯正って聞くと一昔前はシャキィーンとした
超~まっすぐな感じのイメージを想像される方が多いですが
最近は自然な柔らかな質感の矯正が好まれるようになりましたね!
こんばんは~ 坂口です
美容室では ダメージの原因になりやすいアルカリ剤を使用する
アルカリ剤が無いと
カラーやパーマができなかったり (^_^;)
髪の毛は傷めたくない! けど パーマやカラーリングはしたい!
アルカリ剤って痛し痒しだなぁ~(笑)
美容室の パーマ・カラーリング・縮毛矯正の場面では
多々 必要とされるアルカリ!
しかし このアルカリはうまくコントロールしていかないと
後々 パーマの掛かりにくい髪になっちゃいます
一般の方は解りづらい単語も出てくるけど 適当にスル~してね!
今日はちょこっと面倒くさい話だけど!・・・
縮毛矯正をした事がある一般の方で
経験したことがあるって人もいるんじゃないかと思うけど
矯正した髪には
パーマがかかりにくく キレイにかからない
特に シャキィーンとした バリカタで 超~まっすぐな感じの
縮毛矯正した 髪の毛などはかかりづらい (^_^;)
この原因の一つに「ランチオニン結合」ってのが関係してます
では
ランチオニンって何なのか? どうしてできる?
簡単に言えば アルカリに長い時間
髪の毛をさらしていればランチオニンは生成される
縮毛矯正の施術時に 一剤(アルカリ)を塗布して放置して
還元のテストして もう少しって時は更に時間を起きますよね
この時に髪の中では 通常のジスルフィド結合【ーSーSー】が
還元反応を起こし【ーSH HSー】のシスティンに変わってる
そして 高アルカリ状態で時間が経過すると共に 片方の SH-(システイン)が
「デヒドロアラニン」というアミノ酸に変化する
そうすると またもう片方の ーHS(システイン)と
この「デヒドロアラニン」が反応して
『ーS-』(ランチオニン結合)が生成される
これ以外でも
縮毛矯正の1剤を水洗後に ストレートアイロンの工程に入るが
高アルカリ状態の髪に180℃のアイロンで熱を加えてると
【ーSーSー】が壊れてランチオニン結合『-S-』結合が生成される
他にも ブリーチなどの高アルカリな薬剤などは
ランチオニン結合が生成されていく確率は高くなる
通常、パーマやストレートは
還元剤(1剤)の働きによって
【ーSーSー】が⇒【ーSH HSー】となり
酸化剤(2剤)によって
【ーSH HSー】が⇒【ーSーSー】と元に戻る
つまりパーマはこの化学反応を利用したもので
理論上 可逆で繰り返し施術が可能となるんだけど
実際は アルカリを使用するので 一部のシステインは
2剤の酸化反応の前に アルカリや熱などにより
【ーSH HSー】が⇒『ーS-』に変化してしまう結合がある
この 『ーS-』(ランチオニン結合)は
不可逆で二度と還元剤で切る事ができない結合の為
ランチオニンが髪の毛に増えてしまうと
縮毛矯正もパーマも掛からなくなります
理想としては 髪の中にできるだけ
ランチオニンを生成しないようにしたいんだけどその為には
酸性領域でも還元力のある還元剤や
アルカリが強すぎない還元剤を選択したりなど
いわゆる 低膨潤で高還元の方がいいでしょうね!
だから ウチの店では
「低アルカリ高還元」が当たり前!!ってわけね(笑)・・つづく
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