パーマの還元剤システアミンは
チオグリコール酸と比較すると
パーマの持ちが少し悪い!
こんばんは
昨日の システアミンとチオグリコール酸 の続き
前回の内容
システアミンがSS結合を切断してできる
ミックスジスルフィド(KSSR)は
髪の中のケラチンとイオン結合して固定化してしまう
SSの再結合に入る前に イオン結合をしてしまうので
SSの再結合が不十分になりやすく その結果パーマの持ちが悪い!
だったよね
じゃぁ
前回の実験のやつが
これ ⇓ ⇓ ⇓
写真の左から ①・②・③とする
①はシステアミンのプリンとしたウェーブが出てますね
②も①に似てる感じ
③はチオグリコール酸のみ
①と③で比較すると システアミンとチオグリコール酸の
カール・ウェーブ形成の違いが出てます
そんで
今日はもう1つ 昨日の条件と全く同じで
2液の前にリバース・リアクションをやってみた
これね ⇓
条件は ロッドも還元タイムも同じ条件
パーマの薬剤(還元剤の種類)だけを変える
3本とも まず水巻きした
写真の左から ①・②・③とする
還元剤
① DO-SカールL8(チオ2%、システアミン4%)
② の薬剤は内緒!実験用の薬(いろんな事情で)解る人には解るでしょ~
③ DO-Sチオローション8.5(チオ6%)
2剤は全部 ブロム6%
すべて薬剤塗布後5分→スポイド水洗5分×2 の後
DO-Sブロム3%→R-STOP塗布して10分→酸化ブロム6%5分×2→アシッド処理
ロッドサイズは昨日のやつより
大きいがしっかりかかった印象だ
写真の左から ①・②・③とする
①のシステアミンにおいては ②③よりも強くかかった
R-STOP塗布後も 還元が進んでるかのようだ?(妄想)
②もウェーブの質感は①に似てる感じだが かかりは①ほど強くない
R-STOPが効いているのか?(妄想)
③はチオグリコール酸のみのウェーブで①②とはウェーブの質感は違う
スポイド水洗のみ ⇓
スポイド水洗+リバースリアクション ⇓
この両方に 例によって
シャンプー5回 アイロン5回を繰り返した
これで→
そして比較してみよう
昨日のスポイド水洗のみの方から見てみよう
アイロン前 アイロン後
アイロン前 アイロン後
ん~っ 写真では微妙!!
写真の左から ①・②・③
アイロン後は三本ともウェーブの残り具合は
どっこい どっこい って感じですね
ただ注目したいのは
アイロン前のパーマのかかり上がりの状態では
①のシステアミンのウェーブは③のチオグリコール酸のウェーブよりも
しっかりかかっているように見えます
しかしアイロン後は①も③もあまり変わらない
一本ずつ アイロン前とアイロン後を比較すると
①が一番ウェーブダウンしているように感じる
そして 次は
スポイド水洗+リバースリアクションの方
アイロン前 アイロン後
アイロン前 アイロン後
こっちは 違いが出た
写真の左から ①・②・③
アイロン後のウェーブの残り具合は
これもあまり差は無いのだが
③のチオグリコール酸が やや①②よりも残っている
アイロン前のパーマのかかり上がりの状態では
明らかに①・②・③の順にかかりが強い
①のシステアミンのウェーブは一番強いかかりだっったが
アイロン後はかなりウェーブダウンしている
②もパーマのかかり上がりプルンとした質感でジャストなかかり具合だったが
アイロン後はウェーブダウンして①とあまり変わらない
③もウェーブダウンはしてますが①②よりは残ってます
一本ずつ アイロン前とアイロン後を比較すると
やはり①が一番ウェーブダウンしている
以上 2パターンで実験した結果
システアミンとチオグリコール酸を比較すると
システアミンのほうが少しパーマの持ちが悪いと
言えるのでは無いだろうか
このような実験は 他の美容師さんたちも検証されていて
同じような結果なんで間違いないでしょう
パーマの持ちが極端に違う訳ではないが
システアミンとチオグリコール酸では
システアミンのほうが少しパーマの持ちが悪い!
そして また新たな疑問が生まれた
スポイド水洗+リバースリアクションの方のパーマは
かかり具合に明らかな差が出た
あくまで 確信の無い予想?妄想?の範囲の考えだが
①にはリバースリアクションが効かず還元が進み強くかかったのでは?
②はリバースリアクションで還元もほぼ止まり過還元にならなかった?
③はリバースリアクションが効いて再結合も促進されたのでパーマの持ちも
一番よかったのでは?
還元剤の種類 及び 濃度の違いで
リバースリアクションの反応も変わってくる?
あくまで確信の無い予想ね~
リバースリアクションと還元剤との相性ってのも
もう少し勉強していこう
おもしろい!・・・
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