美容室のメニューでコスメパーマとか
コスメストレート(縮毛矯正)などのメニューを
よく見かけます
コスメ? 化粧品? いかにも髪にやさしそう!
美容師からも「髪に負担が少ない」とか
「化粧品登録だから優しい・傷まない」とか
言われて進められた経験のある方もいるんではないでしょうか?
確かに美容室の「パーマ剤」や「縮毛矯正剤」は
分類として
『化粧品』に登録されているものと
『医薬部外品』に登録されているものが存在します
じゃぁ パーマ剤のお話です
パーマ剤における 化粧品(コスメ)と医薬部外品
いまだに
化粧品登録のパーマ液だから髪が痛まない とか
コスメ系パーマ液だから、ケアしながらかけられる とか
カラーと同時施術しても大丈夫!
な~んて言ってる人がたまにいますが
全くの論外!
化粧品(コスメ)は優しい とか
医薬部外品はダメージし易い とか
一切関係ゴザイマセン!
こうゆう宣伝やすすめ方をするから
実際 お客さんがパーマ後にダメージを感じると
違和感に繋がるんじゃぁないですか?
コスメ系だろうがなんだろうが
髪の中の結合を切って繋いで
髪を曲げたり 伸ばしたりする
髪の形状を変化させる 薬であることに違いは無い
ダメージの原因になるのは当然でしょう
化粧品登録だから ダメージレスな訳でもないし
コスメ系だとか 化粧品登録だから 優しくて安心とかいうのは
お客さんに良いイメージを植え付ける為の宣伝文句なだけ!・・
お客さんも なんでもかんでも真に受けてはいけませんよ!
パーマ液の化粧品(コスメ)と医薬部外品には規定がある
医薬部外品には
還元剤濃度 2%以上 7%以下
アルカリ度 7ml 以下
化粧品登録(コスメ)には
還元剤濃度 7%以下 (昔は2%以下だった)
アルカリ度 上限なし
ハイ! ここで注目!!
化粧品登録(コスメ)の アルカリ度 上限なし
上限なし!(ウッソ~)
医薬部外品では上限ありなのに
化粧品では 無法地帯 って事なんです
昔の還元剤濃度が2%以下の時は
パーマのかかりがよくないんで
アルカリをたくさん使い薬剤の
パワーをアップさせてパーマをかけていた
医薬部外品 と 化粧品登録なんてのは
ただの 登録上の分類分け にすぎない
「優しく安心とされる」化粧品登録のパーマ剤も
無法地帯って意味では危くないかい?
使用する美容師側も
ディーラーさんの「化粧品登録なので優しい」と言う説明を鵜呑みにして
「傷みがあるけど 化粧品登録(コスメ系)を使えば大丈夫だろう!」
な~んてやってたら
あれあれェェ~ッ! どうしてだぁ?!
優しい薬をつかったのに~ィ(汗)
って事のないようにネ!
何年か前に 化粧品登録(コスメ)の
還元剤上限が 2%以下 → 7%以下 へ変更になった
って事は?
医薬部外品との違いは
アルカリの上限が あるのか無いのかだけ
化粧品登録(コスメ)も 還元剤濃度を濃ゆくできる分
アルカリをおさえてパーマ剤が作れるようになった
もうほとんど違いがわからないんじゃないですか?
ここまで書くと
化粧品登録(コスメ)のパーマ剤が
完全な ヒール役(悪者)みたいに書いてますが
勘違いしないで下さい
言いたいことは
パーマ剤の 登録が
化粧品(コスメ)だとか 医薬部外品だとかは
髪のダメージにはまったく関係ございません!
どちらのパーマ剤も
髪の中の結合を切って繋いで 曲げ伸ばしするものだから
髪の毛の状態によって使用するパーマ剤の
還元力とアルカリのバランスを
しっかりコントロールすることが重要なんですよ〰!
パーマ剤ってもんは どんなものでも
使い方を間違えば危険性があるんです・・・
化粧品登録 医薬部外品登録って何?
~Wikipediaより~
化粧品(けしょうひん、Cosmetics)とは
人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために
身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、
人体に対する作用が緩和なものをいう。
いわゆる基礎化粧品、メーキャップ化粧品、シャンプーなどである。
医薬部外品(いやくぶがいひん、quasi drug)とは、日本の薬事法に定められた、
医薬品と化粧品の中間的な分類で、人体に対する作用の緩やかなもので機械器具でないものである。
予防効果をうたったり、医薬品よりは緩和だが人体に何らかの改善効果をもたらすものがこれに含まれる。
医薬部外品の概念は日本、韓国等一部の国にのみあるもので、多くの地域にはそのような概念がないため、
日本で医薬部外品にあたるようなものが化粧品(cosmetics)として販売されていることがある。
~Wikipediaより~
ん~っ ビミョ~!
まぁ これが 化粧品 医薬部外品の違いらしい
その他に違いと言えば
商品パッケージへの掲載する文言や広告表現なども
制限されているようだ
具体的に効果や期待できる効能について触れることができるのは
医薬部外品に限定されている。
例えば
石鹸で見てみると
化粧品登録だと「皮膚を清浄にする」 だが
医薬部外品登録だと「皮膚を清浄し皮膚の殺菌、消毒」などになる
化粧水・乳液で見ると
化粧品登録が 肌のきめを整える 肌をひきしめる 肌をやわらげる など
医薬部外品登録だと 肌のきめを整え肌をひきしめる にきびを防ぐ
メラニン色素生成を抑えることにより
日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ(美白効果)など
ヘアケアで見てみよう
化粧品登録だと フケ、カユミを抑える 毛髪にはり、こしを与える など
医薬部外品登録だと 脱毛の予防 育毛発毛の促進 など
具体的に効果や期待できる効能について
触れることができるのは医薬部外品に限定されている
って感じの決まりがあるようです
ちなみに
医薬部外品というカテゴリーは 日本と一部の国くらいで
多くの地域にはそのような概念がないので
海外では日本で医薬部外品にあたるようなものが化粧品として扱われている
予防効果をうたったり
医薬品よりは緩和だが人体に何らかの改善効果をもたらすものと
されているがなんとも中途半端な存在でわかりにくい
効果も医薬部外品だからいいとか悪いとかではなく
効果をうたう事ができるってことです
化粧品と医薬部外品の違いは
広告表現や文言が違うくらいで
効果については
ほとんど違いがわからないんじゃないですか?・・・
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