pka・・・ ??? (ですよね)
pka とは? 酸解離定数のことです
酸解離定数
(さんかいりていすう)は酸の強さを定量的に表すための指標のひとつ
酸性度定数ともいう
酸から水素イオンが放出される解離反応を考え、
その平衡定数 Ka またはその負の常用対数 pKa によって表す
~Wikipediaより~
よけいに・・???
こんばんは~
昨日の pka をもう少し詳しく見てみましょう
還元剤をチオグリコール酸で例えると
チオグリコール酸と呼ぶように
チオはもともと酸性のものなんですが
この酸性のチオグリコール酸がアルカリ剤の働きで
アルカリ領域になると イオン化を始める
(イオン化というのは(+)または(-)の電荷を持った現象
(還元剤RSHがRS- とH+にわかれること)
化学式で書くと
還元剤 ↓
RSH ⇄ RS- + H+
イオン化してない還元剤が(RSH)
イオン化した還元剤が(RS- + H+)
本題の pka
チオグリコール酸の pkaは pH10.4
チオグリコール酸を還元剤とする
パーマの1剤や縮毛矯正剤があるとすると
phが 10.4 のときに pka の関係で
(RSH)と(RS- + H+)が
半分半分ってことです
pH10.4 で
チオグリコール酸濃度6%のパーマ剤だとすると
(RSH)が3%
(RS- + H+)が 3%
50% ずつってことです
実際には pHが10以上もあるような強アルカリのパーマ剤などないです
通常のパーマの1剤なんかは pHは8〜9くらいがほとんどで
そうすると
pHが10.4で 半々なんだから pHが8とか9程度なら
イオン化されてる還元剤は 30〜40%程度と考えられ
正確に何%とは言えませんが pka を考えるとこう予測できますね
パーマをかける時にSS結合を切るのは
イオン化された還元剤だけ
これ(RS- + H+)!
たとえば
pH8〜9程度で 還元剤濃度が6%のチオグリコール酸で
実際に S-S結合に働きかけて還元しているのは
6%のうち2%ほど
イオン化してる還元剤(RS- + H+)は2%くらいしかないんです
それ以外の イオン化されていない還元剤(RSH)4%は
髪の中にただ居るだけ(不活性な還元剤)って訳なんです
しかも
この働かない還元剤(RSH)は
中間水洗くらいでは流れてくれない
pH8〜9程度のパーマ剤では
いくら 中間水洗しても
6〜7割の チオグリコール酸はイオン化されずに
不活性なまま 髪の中に
残留しているってことになります
現在 主流になってる還元剤の pka は
チオグリコール酸 ph10.4
システアミン ph8.4
この他に
システィン ph8.5
ラクトンチオール ph6.9
など
パーマ液の還元剤の種類によって pka が違う
これがそのまま 還元力が強い弱いって訳ではなく
システィンなんかは ph8.5あれば
半分はイオン化してる計算になるけど
システイン自体の還元力が弱い為
さほど還元は進まない
pka が低くて
イオン化されてる還元剤が多くても
イコール還元力が強いとはならない
だいたいどの還元剤を使っても
思っている程 実際に働く部分は少なくて
結構な量の還元剤が
中間水洗しても髪に残ってるって訳です
これが 還元剤の基礎的なもんなんです・・・
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