こんにちは、Red cloverです。
「シャンプーの成分が皮膚から吸収されて、体にたまるって本当?」「妊娠中にヘアカラーをすると、赤ちゃんに悪いって聞いたけど…」
サロンでも、ときどきこんな質問をいただきます。背景にあるのが、ネットや一部の本で広まった「経皮毒(けいひどく)」という言葉です。今回は、経皮毒の話は本当なのか、美容師の立場からお話しします。
「経皮毒」ってどんな話?
経皮毒とは、「シャンプーや化粧品、洗剤などに含まれる化学物質が皮膚から吸収されて体内にたまり、さまざまな病気の原因になる」という主張です。「羊水からシャンプーのにおいがする」といった話とセットで語られることもあります。
結論:科学的に確かめられた考え方ではありません
「経皮毒」は医学や薬学の正式な用語ではなく、科学的に確かめられた考え方ではありません。一部の商品を売るための宣伝に使われてきた言葉でもあります。
皮膚は、ものを通しにくいつくりになっている
皮膚のいちばん外側にある角層は、外から異物が入りこむのを防ぐバリアの役割をしています。水にぬれても体に水がしみこまないのは、このバリアのおかげです。薬を皮膚から吸収させる貼り薬は、吸収されやすいように特別な工夫をして作られています。
シャンプーは、すぐに洗い流すもの
シャンプーは、頭皮に触れるのはほんの数分で、そのあとしっかり洗い流します。化粧品は、決められたルールのもとで安全性を確認して作られています。
だからといって「何を使っても大丈夫」ではない
ただし、肌に合わない成分でかぶれたり、かゆみが出たりすることはあります。これは経皮毒とは別の、アレルギーや刺激による皮膚のトラブルです。
- 使用上の注意をよく読んで、正しく使う
- シャンプーやトリートメントは、すすぎ残しがないようにしっかり流す
- かゆみや赤みが出たら使うのをやめて、症状が続くときは皮膚科へ
「怖い成分」を探すより、自分の肌に合うかどうかを見るほうが大切です。
妊娠中・授乳中のヘアカラーは?
「ヘアカラーの薬剤が体に吸収されて、赤ちゃんに悪影響がある」という話もよく聞かれます。ただ、妊娠中や授乳中のヘアカラーが赤ちゃんに影響するという、はっきりした根拠は示されていません。
とはいえ、妊娠中はホルモンバランスの変化で、いつもより肌が敏感になったり、においで気分が悪くなったりしやすい時期です。
- 体調のいい日を選ぶ
- パッチテストを必ず行う
- 予約のときに妊娠中であることを伝える(長時間同じ姿勢になるのを避けるなど、配慮してもらえます)
- 心配なときは、かかりつけの医師に相談する
まとめ
- 「経皮毒」は医学や薬学の正式な用語ではなく、科学的に確かめられた考え方ではない
- 皮膚にはバリア機能があり、シャンプーはすぐに洗い流すもの
- ただし肌に合わない成分でかぶれることはあるので、正しく使って、異常があればやめる
- 妊娠中のヘアカラーは、体調とパッチテスト、事前の相談を大切に
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