温泉で髪を洗うとダメージになる?温泉のpHと髪への影響
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温泉地に住んでいると、毎日温泉を楽しめる環境にある方もいます。しかし、温泉で髪を洗うことは、実は髪のダメージにつながることがあります。美容師の立場から、温泉のpHと髪への影響について解説します。
この記事のポイント
- 温泉はpH値により「酸性・アルカリ性・中性」に分類される
- 髪の毛は本来弱酸性——アルカリ性のお湯に浸かるとキューティクルが開く
- アルカリ性温泉で髪を洗うと、ダメージが起きやすく色落ちも早まる
- 温泉は肌に良くても髪には逆効果のことがある——自宅でシャンプーを
温泉のpHによる分類
温泉はpH値(水素イオン指数)によって「酸性・アルカリ性・中性」の3つに大きく分類されます。日本の温泉はアルカリ性のものが多く、「美肌の湯」として知られる炭酸水素塩泉や重曹泉がその代表例です。肌にとって弱アルカリ性のお湯は古い角質をやわらかく落としてくれるため、つるつるとした感触になります。
アルカリ性温泉が髪に与える影響
肌にとっては良いアルカリ性の温泉も、髪の毛にとっては注意が必要です。
髪の毛は通常、弱酸性(pH約4.5〜5.5)の状態を保っています。アルカリ性のお湯に浸かると、髪のpHが弱酸性からアルカリ性へと傾きます。この状態になるとキューティクル(髪の表面を覆うウロコ状の組織)が開いてしまい、不安定な状態になります。
キューティクルが開いたままの状態だと、ヘアカラーの色素が流れ出やすくなったり、外部からのダメージを受けやすくなったりします。毎日アルカリ性温泉で髪を洗い続けると、ずっとアルカリ性に傾いたままになり、傷みにつながります。
酸性温泉なら大丈夫?
酸性温泉は髪を引き締める(収斂)作用があるため、アルカリ性よりは影響が少ないとも言えます。しかし強酸性の温泉や、鉄分・硫黄成分が多い泉質は別の意味で注意が必要です。これらの成分が髪に残ると、強度が保ちにくくなったり、変色の原因になることがあります。
温泉地でのヘアケアのポイント
温泉を楽しみながら髪を守るために、以下のことを意識してみてください。
- 温泉ではなく自宅(または宿の普通のシャワー)でシャンプーする
- 温泉に入る前にヘアオイルや洗い流さないトリートメントでコーティングする
- 温泉後はできるだけ早くシャンプーで温泉成分を洗い流す
まとめ
温泉は肌には良くても、髪の毛にとってはpHの違いがダメージにつながることがあります。特にアルカリ性の温泉での洗髪はキューティクルを傷つけやすいため、髪は温泉以外のお湯で洗うことをおすすめします。温泉を毎日楽しむ方は特に、ヘアケアを意識してみてください。
ヘアケアのご相談は、お気軽にどうぞ。


