パーマの持ちを左右する薬剤と施術の要因|美容師が解説

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「パーマがすぐ取れてしまう」「前回は長持ちしたのに今回はダレてしまった」——こんな経験はありませんか?パーマの持ちには、薬剤の種類や施術の条件が深く関わっています。美容師の立場から、知っておくと役立つ「パーマの持ちを左右する要因」を解説します。

この記事のポイント

  • パーマは髪の内部の「SS結合」を切って再結合させる化学的な施術
  • 薬剤の種類(チオグリコール酸 vs. システアミン系など)によってカールの強さと持ちが変わる
  • パーマの持ちに影響するのは薬剤だけでなく、髪の状態・施術の精度・アフターケアも大きい
  • パーマ後のホームケアを丁寧にすることで、持ちを延ばすことができる

パーマのしくみをざっくり理解する

パーマは、髪の内部にある「S-S結合(シスチン結合)」という構造に化学的に作用することでカールを作る施術です。

大まかな流れはこうです。

  1. 1液(還元剤)でS-S結合を切断してやわらかくする
  2. ロッドに巻きつけて形をつける
  3. 2液(酸化剤)でS-S結合を再結合させてカールを固定する

このプロセスの質——特に1液の浸透具合と2液での固定精度——がパーマの持ちを大きく左右します。

薬剤の種類でパーマの特性は変わる

パーマの1液に使われる還元剤には、主にいくつかの種類があります。それぞれカールのかかり方や持ちに特徴があります。

チオグリコール酸(チオ系)

最も広く使われてきた薬剤です。パワーが強く、しっかりとしたカールがつきやすい特徴があります。パーマがかかりにくい髪質や、しっかりとしたウェーブを出したい場合に向いています。ただし、薬剤の力が強い分、髪への負担も大きくなりやすい側面があります。

システアミン系

チオ系に比べてやわらかなかかり方をする薬剤です。ナチュラルなウェーブや、ダメージが気になる髪に使われることが多くなっています。髪への負担を抑えながらパーマをかけたい場合に向いており、近年使用頻度が増えています。

システイン・ジチオジグリコール酸など

さらにマイルドな作用をする薬剤もあります。傷みやすい細毛・軟毛の方や、ブリーチ毛へのデジタルパーマに使われることがあります。ダメージを最小限にしながらカールをつけることを目的に選ばれます。

薬剤以外でパーマの持ちを左右する要因

「どの薬剤を使うか」と同じくらい、以下の要素もパーマの持ちに影響します。

  • 髪の状態:ダメージが強い髪ほど薬剤が均一に作用しにくく、カールがムラになったり持ちが短くなりやすい
  • 髪質・太さ:太くてコシのある髪はしっかりした薬剤が必要、細い軟毛はマイルドな薬剤が向く
  • 施術の精度:放置時間・ロッドの選定・2液の処理方法など、美容師の技術と判断が大きく影響する
  • 施術後のケア:パーマ後のシャンプーのタイミングや使用する洗浄成分、乾かし方でも持ちは変わる

パーマを長持ちさせるホームケアのポイント

  • 施術当日はシャンプーを控える:結合が安定するまでの時間を確保するため、当日のシャンプーは避けましょう
  • 洗浄力の強いシャンプーは避ける:硫酸系の強めの洗浄成分はパーマのもちを早く落とすことがあります。アミノ酸系シャンプーへの切り替えを検討してみましょう
  • 完全に乾かしてから寝る:濡れたままカールがつぶれた状態で寝るとカールが変形します。ドライヤーでしっかり乾かすことが大切です
  • スタイリングはクリームやオイルで保湿しながら:水分補給とカール形成を両立するスタイリング剤を使うとパーマのウェーブが活かしやすくなります

まとめ

パーマの持ちは薬剤の種類だけで決まるわけではなく、髪の状態・施術の精度・アフターケアが組み合わさって結果として現れます。「前回と同じ薬剤でも持ちが違う」と感じたときは、これらの要因を一緒に振り返ると原因が見えてくることがあります。

パーマの持ちや薬剤選びについてのご相談は、お気軽にどうぞ。

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