こんにちは、Red cloverです。
「ヘアカラーで頭皮がかゆくなるから、天然のヘナに変えようかな」「植物だから髪にも体にもやさしそう」…。ヘナは、白髪染めの代わりとして根強い人気があります。
でも、「ヘナ」と書いてあれば安心、とは限りません。今回は、ヘナの基本と、選ぶときに知っておきたい注意点をお話しします。
ヘナってどんなもの?
ヘナ(ヘンナ)は、インドなどで育つ植物の葉を乾燥させて粉にしたものです。昔から髪や肌を染めるのに使われてきて、手や足に模様を描く「メヘンディ」にも使われています。
ヘナの色素は、髪の表面近くにくっついて色をつけます。一般的なヘアカラーのように髪の色素を脱色する力はないので、髪を明るくすることはできませんが、そのぶん脱色による負担はかかりません。
天然のヘナで染まる色は「オレンジ系」
ここがとても大切なポイント。天然のヘナだけで白髪を染めると、オレンジや赤っぽい色になります。黒い髪はほとんど色が変わらず、白髪の部分がオレンジっぽく染まるイメージです。
ブラウンや黒に近づけたい場合は、インディゴなど別の植物を組み合わせる方法もあります。ところが市場には、ヘナに合成の染料を加えて、黒や茶色に染まりやすくしている商品もあるんです。
「ヘナ」なのにジアミンが入っていることも
ヘアカラーのアレルギーの主な原因は、「パラフェニレンジアミン」などの酸化染料です。ヘナに変えればこれを避けられると思いがちですが、黒や茶色にしっかり染まる「ヘナ」の中には、こうした酸化染料が加えられているものがあります。
2026年5月には、国民生活センターが注意喚起を行いました。美容所で頭髪用ではない「かつら用」のヘナ製品が毛染めに使われ、含まれていた酸化染料が原因でアナフィラキシーショックを起こし、救急搬送された事故が報告されたのです。同センターのテストでは、黒く染まるとされるかつら用のヘナ製品のすべてに、パラフェニレンジアミンなどの酸化染料が含まれていました。
安心して使うためのヘナの選び方
1. 「頭髪用」の製品かを確認する
髪を染める製品は、酸化染料などを含む「染毛剤(医薬部外品)」と、植物の色素などで染める「染毛料(化粧品)」に分かれます。ヘナを使うなら、医薬部外品か化粧品であることがはっきりした頭髪用の製品を選びましょう。「かつら用」「雑貨」として売られているものは、頭髪には絶対に使わないでください。
2. 成分表示をチェックする
化粧品には、すべての成分を表示することが決められています。「ヘナ100%」とうたう商品でも、成分表示を確認する習慣をつけましょう。
3. 「1回でしっかり黒く染まる」には注意
天然のヘナだけでは、白髪が1回で黒や茶色になることはありません。短時間で黒くしっかり染まるものは、ほかの染料が加えられている可能性があります。
4. 天然でもパッチテストを
花粉症と同じで、植物由来の成分でもアレルギーが出ることはあります。ヘナやインディゴでも、使う前にパッチテストを行いましょう。すでにヘアカラーでアレルギーの症状が出たことがある方は、自己判断でヘナに切りかえず、まず皮膚科で相談してください。
ヘナのメリットとデメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 脱色しないので、脱色による髪への負担がない | 髪を明るくできない |
| 酸化染料を含まない天然ヘナなら、ジアミンを避けられる | 天然ヘナだけだと白髪はオレンジ系に染まる |
| ハリやコシを感じやすいという声が多い | 染まるまでに時間がかかる |
| くり返すと、あとでパーマやカラーの薬剤が入りにくくなることがある |
特に最後のポイントは見落とされがちです。ヘナを続けている方がパーマや縮毛矯正、明るいカラーをしたくなったときは、必ずヘナを使っていることを担当の美容師に伝えてください。
まとめ
- 天然のヘナだけで染めると、白髪はオレンジ系の色になる
- 黒や茶色にしっかり染まる「ヘナ」には、ジアミンなどの酸化染料が入っていることがある
- かつら用・雑貨扱いのヘナは頭髪に絶対に使わない。頭髪用であることと成分表示を確認
- 植物由来でもアレルギーは起こりうる。パッチテストを忘れずに
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参考文献
・独立行政法人国民生活センター「酸化染料を含むヘナ製品によるアナフィラキシーが発生−かつら用の製品を頭髪に使ってはいけません−」(2026年5月20日)
・消費者庁 消費者安全調査委員会「毛染めによる皮膚障害」報告書(2015年)

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