自分で髪の毛を抜いてしまう「抜毛症」とは何か

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「無意識のうちに自分の髪を抜いてしまう」「やめようとしても抜くのがやめられない」——このような経験が繰り返される場合、「抜毛症(ばつもうしょう)」と呼ばれる状態の可能性があります。美容師の立場から、知っておきたい抜毛症の基本情報をまとめました。

この記事のポイント

  • 抜毛症(トリコチロマニア)は、自分の毛を繰り返し抜いてしまう精神疾患のひとつ
  • 意識的な「癖」と異なり、やめたくてもやめられないという特徴がある
  • 子どもから大人まで、男女問わず発症し得る
  • 気になる場合は精神科・心療内科への相談が適切

抜毛症とは

抜毛症(英語名:Trichotillomania)は、自分の髪の毛・眉毛・まつげ・体毛などを繰り返し抜いてしまう精神疾患です。「抜き癖」とも呼ばれますが、単なる癖との違いは「やめたくてもやめられない」という点にあります。繰り返すことで安心感や緊張の解消を覚えてしまう場合があり、意志の力だけでは制御しにくい状態になることがあります。

老若男女問わず発症し得るとされており、統計によれば成人の約1〜2パーセント程度に見られると報告されています。従来は女性に多いとされていましたが、男性の報告数も増加傾向にあるようです。

どのような状態が続くと気になる?

次のような状態が繰り返される場合は、一人で抱え込まず専門家に相談することを考えてみてください。

  • 無意識のうちに髪を引っ張ったり抜いたりしている
  • ストレスや不安を感じたときに、自然と髪に手がいく
  • やめようと意識しても抜く行為がやめられない
  • 抜いた部分がハゲてきている、目立ってきている

頭皮や髪への影響

繰り返し同じ部位の毛を抜くと、毛根や毛穴にダメージが蓄積します。毛根が傷ついた毛穴には雑菌が入りやすくなり、炎症の原因になることもあります。また、長期間同じ部位を引っ張り続けると、毛が生えにくくなる可能性もあります。

髪を良く触る癖がある方は、その方向性次第では抜毛症に発展しやすい状態につながることがあると言われています。習慣的に髪に触れることには、注意が必要です。

美容室での対応について

抜毛症のお客様が来店されることもあります。カットや施術は通常どおり対応できますが、抜けた部分の状態によってはスタイルの制限が出ることもあります。ご来店時に状態をお伝えいただけると、最適なスタイルをご提案しやすくなります。

まとめ

抜毛症は意志の問題ではなく、心と深く関わる疾患です。気になる行動が繰り返される場合は、一人で抱え込まず精神科や心療内科などの専門機関への相談を考えてみてください。家族や周囲の理解とサポートも、回復において大切な要素のひとつです。

髪や頭皮についてのご相談は、お気軽にどうぞ。

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