結合水と自由水——髪の水分の種類とダメージで失われるもの

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髪の水分には「結合水」と「自由水」の2種類があります。この違いを理解することで、ドライヤーの熱ダメージや、ダメージ毛が乾燥しやすい理由が見えてきます。

この記事のポイント

  • 結合水はタンパク質に結合した水で、100℃でも蒸発せず氷点下でも凍らない
  • 自由水は通常の水と同様に100℃で蒸発し、0℃で凍る
  • ダメージを受けると結合水が失われ、髪が乾燥しやすくなる
  • ドライヤーの熱は自由水を蒸発させるが、過熱は結合水にも影響を与える可能性がある

結合水(bound water)とは

結合水とは、ケラチンなどのタンパク質分子に直接結合(水素結合)している水のことです。タンパク質と強く結びついているため、通常の水とは異なる性質を持ちます。

  • 100℃以上に加熱しても蒸発しにくい
  • 氷点下でも凍らない(凍点降下)
  • タンパク質の立体構造を安定させる役割を持つ

健康な髪では、ケラチンタンパク質のまわりに適切な量の結合水が存在しており、髪の弾力・柔軟性・潤い感を保っています。

自由水(free water)とは

自由水とは、タンパク質に結合していない通常の状態の水のことです。一般的な水と同様の性質を持ちます。

  • 100℃で蒸発する
  • 0℃で凍る
  • ドライヤーで乾かしているときに蒸発しているのが主にこの自由水

ダメージと結合水の関係

カラー・パーマ・熱処理などのダメージによってケラチンタンパク質が変性・流出すると、タンパク質に結合できる水の量が減少します。これにより結合水が失われ、髪が乾燥しやすくなります。

また、ダメージ毛は親水性になって自由水を過剰に吸収しやすい状態になりますが、自由水の過剰な吸収が残った結合水を押し出す可能性も指摘されています。これが「濡れやすいのに乾燥する」というダメージ毛の特徴につながります。

ドライヤーと熱ダメージの注意点

通常のドライヤー乾燥では主に自由水が蒸発します。しかし過剰な高温(170℃以上の継続的な熱処理)では、結合水にも影響を与え、タンパク質の変性が進む可能性があります。適切な温度(ドライヤーは120〜140℃程度で素早く乾かす)でのケアが結合水を守る観点からも大切です。

まとめ

結合水はタンパク質に結びついた水で、通常の熱では蒸発せず髪の潤いと弾力を保ちます。ダメージを受けると結合水が失われ乾燥しやすくなります。過剰な熱処理は結合水にも影響を与えるため、適切な温度でのケアが重要です。髪のダメージやケアについてはお気軽にご相談ください。

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