髪の色を決めるメラニン色素のしくみ|ユーメラニンとフェオメラニン
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「なぜブリーチすると髪がオレンジや金色になるの?」「日本人の黒髪と外国人の金髪はどう違うの?」——こうした疑問の答えは、髪の色を作る「メラニン色素」のしくみにあります。美容師の立場から、髪の色を決める科学をわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- 髪の色は「ユーメラニン(黒〜こげ茶)」と「フェオメラニン(赤橙〜黄)」の配合比率で決まる
- 日本人の黒髪はユーメラニンが多い——外国人の金髪はどちらも少ない
- ブリーチでオレンジ・金色になるのはユーメラニンが先に分解され、フェオメラニンが残るから
- ヘアカラーで時間が経つと色落ちする主な原因もユーメラニンの分解にある
髪の色を作る2種類のメラニン色素
髪の色は、毛根にある「メラノサイト(色素細胞)」が作る「メラニン色素」によって決まります。メラニン色素には2種類あります。
- ユーメラニン:黒〜こげ茶の色調を持つ色素。壊れやすい性質がある
- フェオメラニン:赤橙〜黄の色調を持つ色素。安定していて壊れにくい性質がある
この2種類の配合比率が人によって異なるため、黒髪・こげ茶・赤みがかった黒など、髪色に個人差が生まれます。
黒髪・金髪・赤毛の違い
日本人を含むアジア人の黒髪は、ユーメラニンが多く含まれています。欧米人に多いブラウン系の髪はユーメラニンが多めにあるものの、日本人ほどではない状態です。金髪は両方のメラニン色素が少ない状態、赤毛はユーメラニンが少なくフェオメラニンが多い状態です。
完全なブロンドヘアは世界人口の1〜2%ほどと言われ、ユーメラニンが劣性遺伝によって抑制されていることと関係しています。
ブリーチするとオレンジ・金色になる理由
ブリーチ(脱色)は、過酸化水素などの酸化剤でメラニン色素を分解することで髪を明るくします。ここで重要なのが、ユーメラニンはフェオメラニンより先に分解されるという点です。
ブリーチが進むにつれて、黒〜こげ茶を作るユーメラニンが減り、赤橙〜黄を作るフェオメラニンが残ります。そのためブリーチの過程で「暗い黒→茶色→オレンジ→黄金色」という色の変化が起きます。きれいなブリーチ金髪は、ユーメラニンだけでなくフェオメラニンもさらに分解された状態です。
ヘアカラーが色落ちしやすい理由もここにある
ヘアカラーで黒髪を明るく染めると、ユーメラニンが薬剤によって少し分解されます。時間が経つにつれて残ったユーメラニンが光や摩擦でさらに分解されると、赤みや橙みが出てくる原因になります。「カラーしたのに赤っぽく色落ちした」という経験は、フェオメラニンが相対的に残ってきたことで起きます。
まとめ
髪の色はユーメラニンとフェオメラニンの配合比率で決まります。黒髪はユーメラニンが多く、ブリーチや加齢でユーメラニンが先に失われることで色が赤みや金色へと変化します。ヘアカラーで「色を長持ちさせたい」「きれいな金髪にしたい」と考えるときは、こうした仕組みを知っておくとカウンセリングの際に役立ちます。
ヘアカラーの色選びや持ちについてのご相談は、お気軽にどうぞ。


