ヘアカラーのダメージを減らす——リタッチと全体染めの選び方
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ヘアカラーを繰り返すほど髪が傷んでいく——それを感じながらも、色を楽しみたいという気持ちはあります。美容師の立場から、ヘアカラーにおけるダメージの仕組みと、それを抑えるためのアプローチについてお伝えします。
この記事のポイント
- 髪は死滅細胞のため、一度受けたダメージは自己修復しない
- ヘアカラーを繰り返すと毛先にダメージが蓄積し続ける
- リタッチ(根元だけ染め直す)は、毛先へのダメージ蓄積を抑える有効な方法
- カラーとパーマを両方したい場合こそ、リタッチを活用すると余力が生まれる
髪のダメージは蓄積する一方
髪の毛は皮膚と異なり「死滅細胞」です。一度傷ついた部分は自己再生することがありません。どんなに高品質なトリートメントやヘアオイルを使っても、傷んだ部分そのものを元に戻すことはできません。可能なのは、表面をコーティングして手触りを誤魔化すことだけです。
この前提を理解した上でケアをすることが大切です。ダメージはケアで「回復」するものではなく、「蓄積を抑える」ことしかできないのです。
全体染めを繰り返すとどうなるか
ヘアカラーを全体染め(フルカラー)で繰り返すたびに、毛先はカラー剤に繰り返しさらされます。新しく伸びた根元部分は1回分のダメージしか受けていないのに、毛先は染めるたびに蓄積が進んでいく——これがヘアカラーを繰り返した髪の毛先がパサつく主な理由です。
パーマや縮毛矯正もダメージを与える施術です。カラーを毎回全体染めしながら、パーマや縮毛矯正も行うと、毛先のダメージは加速度的に進んでいきます。
リタッチが有効な理由
「リタッチ」とは、根元の新しく伸びた部分だけを染める方法です。毛先はすでに以前のカラーが入っているため、全体を再び染める必要はありません。リタッチを活用すると、毛先へのカラー剤の蓄積を抑えることができます。
特に、カラーとパーマ・縮毛矯正を両方したい場合にリタッチは効果的です。全体染めを続けると毛先のダメージが限界に近づき、パーマや縮毛矯正の施術が難しくなることがあります。リタッチを活用して毛先への負担を減らしておくことで、他の施術の選択肢を維持しやすくなります。
まとめ
ヘアカラーのダメージを蓄積させないためには、全体染めを繰り返すのではなくリタッチを活用することが有効です。特にカラーとパーマや縮毛矯正を組み合わせたい場合は、毛先に余力を残しておくことが将来の選択肢を守ることにつながります。正しいアプローチを担当の美容師と相談しながら続けることが、長期的な髪の健康への近道です。
ヘアカラーのダメージについてのご相談は、お気軽にどうぞ。


