髪が濡れると傷む理由:結合水・キューティクル・コーティングの関係
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「濡れるだけで髪が傷む」というフレーズを聞いたことがあるかもしれません。これはCMで使われた表現ですが、実際にはどういう意味なのでしょうか。髪の構造と水の関係を理解することで、日常のケアの見直しにつながります。
この記事のポイント
- 髪の水分には「結合水」と「自由水」の2種類がある
- キューティクルが開いた状態で摩擦を受けると傷みやすい
- トリートメントのコーティングがキューティクルを覆いすぎると逆効果になることがある
- 濡れた髪の扱い方が髪の状態に大きく影響する
結合水と自由水:髪の中の水の種類
髪の中にある水分は大きく2種類に分けられます。「結合水」はケラチンタンパク質と結びついた水分で、髪の弾力や柔軟性を保つために重要な役割を果たします。「自由水」はタンパク質と結びついておらず、比較的自由に動ける水分です。
健康な髪では結合水と自由水のバランスが保たれていますが、ダメージが蓄積するとこのバランスが崩れます。自由水が多くなりすぎると、乾燥後にパサつきやすくなります。
濡れた状態でキューティクルが開く仕組み
髪を濡らすと、キューティクル(髪の表面を覆う鱗状の層)が開いた状態になります。キューティクルが開いた状態では内部のコルテックスが外部の影響を受けやすく、摩擦などの機械的なダメージを受けると内部のタンパク質が流出しやすくなります。
「濡れるだけで傷む」という表現は、この状態を指しています。正確には「濡れてキューティクルが開いた状態で摩擦を受けると傷みやすい」ということです。
コーティングとキューティクルの関係
トリートメントのシリコンやポリマーなどのコーティング成分は、キューティクルの表面に吸着してなめらかさを出します。しかし、コーティングが厚く積み重なると、キューティクル自体の開閉を妨げ、本来の機能を損なうことがあります。
また、コーティング層が厚くなると、縮毛矯正やパーマの薬剤が内部に届きにくくなります。「髪を守るために使っていたトリートメント」が、施術効果を妨げる原因になることがあるのはこのためです。
濡れた髪を正しく扱うポイント
濡れた状態の髪は傷みやすいため、タオルでゴシゴシこすらず、押し当てて水分を吸収させることが重要です。また、ドライヤーで早めに乾かすことで、キューティクルを閉じた状態に戻し、内部水分の蒸発を防ぐことができます。
日常の濡れた髪の扱い方や、使用しているトリートメントについてお気軽にご相談ください。
まとめ
髪の水分には結合水と自由水があり、濡れた状態ではキューティクルが開いて傷みやすくなります。「濡れるだけで傷む」というのは、この状態で摩擦などの刺激を受けやすいことを指しています。トリートメントのコーティングは質感改善に有効ですが、積み重なるとキューティクルの機能や施術効果に影響することがあります。濡れた髪の扱い方を意識し、コーティングの蓄積に注意することが、髪の状態を維持するうえで重要です。

