CMのツヤツヤ髪の正体——「ツヤ=健康毛」は本当か?

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シャンプーや美容製品のCMでよく見かける「ツヤツヤ・サラサラ・光輝く髪の毛」。思わず憧れてしまいますよね。しかし美容師の立場から、あのツヤの正体と「ツヤ=健康毛」という思い込みについてお伝えします。

この記事のポイント

  • CMや広告で見るツヤツヤ髪は、撮影技術やCG加工によるものがほとんど
  • 髪のツヤとは、光が髪の表面で反射して目に届く現象にすぎない
  • ダメージした髪でも、条件が揃えばツヤは出せる
  • 「ツヤがある=健康毛」「ツヤがない=ダメージ毛」という図式は間違い

ツヤとは何か——光の反射現象

髪の「ツヤ」とは、光が髪の表面に当たり、規則正しく反射して目に届く現象のことです。ストレートで表面が整った髪は、光が均一に反射するためツヤが出やすくなります。一方、クセ毛やウェーブ・カールのある髪は光が乱反射してしまうため、ツヤが見えにくくなります。

さらに、毛髪1本1本の断面の形(丸いか楕円形かなど)や、表面のキューティクルの状態も、光の反射に影響します。ツヤは「光の物理現象」であり、髪の健康状態を直接示すものではありません。

ダメージ毛でもツヤは出せる

ヘアアイロンなどで髪を丁寧にストレートに整えると、ダメージがある髪でもツヤが出ます。光が均一に反射するよう表面を揃えてあげれば、内部のダメージ状態に関係なくツヤは見えてしまうのです。逆に、健康な髪でもクセや広がりがあれば、ツヤは出にくくなります。

「ツヤが出た=髪が健康」「ツヤがない=ダメージが深刻」という判断は、必ずしも正しくありません。ツヤはあくまで「光の反射が揃っているかどうか」の結果です。

「ツヤが出た=治った」ではない

サロントリートメントや市販のヘアケア製品を使って「ツヤツヤになった!」と感じることがありますが、これはコーティング成分が髪の表面を覆い、光の反射を整えた結果です。内部のタンパク質構造が修復されたわけではなく、ダメージ自体がなくなったわけでもありません。

美容師に「どうですか〜ツヤツヤでしょ〜」と言われて「治った!」と感じるのは、コーティングによる見た目の変化によるものです。表面的なツヤと内部の健康状態は、切り離して考える必要があります。

CMのツヤは撮影マジック

シャンプーや美容製品のCMに登場するツヤツヤの髪の毛は、カメラのフラッシュや強い照明を使って撮影したものや、現在ではPC上の画像加工でツヤを付け足したものがほとんどです。あのようなツヤは、一般的な撮影環境では再現できません。

ツヤがある髪は美しく見えますし、憧れるのは当然です。しかしそれはあくまで「光の反射の演出」であり、商品イメージをアップさせるための映像表現です。CMのツヤツヤ髪を見て製品の効果を判断するのは、少し立ち止まって考えたほうがいいかもしれません。

まとめ

髪のツヤは「光の反射現象」であり、ダメージの有無と必ずしも一致しません。ダメージ毛でも条件次第でツヤは出せますし、健康毛でもツヤが出にくいこともあります。「ツヤがある=健康」という思い込みに惑わされず、髪の本当の状態を確認しながらケアしていくことが大切です。

髪のツヤやダメージについてのご相談は、お気軽にどうぞ。

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