縮毛矯正の仕上がりを左右する薬剤選定——低アルカリ高還元濃度という考え方
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梅雨や湿気の多い季節になると、縮毛矯正のご相談が増えます。美容室のメニューの中でも特に失敗しやすいとされる縮毛矯正について、薬剤の選定という観点から美容師の立場でお伝えします。
この記事のポイント
- 縮毛矯正は美容メニューの中でも特に失敗リスクが高いデリケートな施術
- 薬剤は「アルカリ剤(pH)」と「還元剤(クセ毛の結合を切る成分)」の組み合わせで構成される
- アルカリが高すぎると過剰膨潤・過剰軟化につながり、ビビリ毛のリスクが高まる
- 「低アルカリ高還元濃度」という考え方で、髪への負担を抑えながらしっかり伸ばすアプローチがある
縮毛矯正がデリケートな理由
縮毛矯正は薬剤塗布・時間調整・中間水洗・アイロン操作・2液酸化という工程が連続するメニューです。どの工程でもミスが起きやすく、特にホームカラーが入っている髪への施術は追加のリスクがあります。美容師は現在の髪の状態を正確に見極めたうえで、その都度薬剤を選定しなければなりません。
縮毛矯正の薬剤の仕組み
縮毛矯正の薬剤は大きく「アルカリ剤(pH)」と「還元剤」の2つの要素で構成されています。アルカリが高いほど還元剤の働きが強まり、クセ毛の結合を切る力が上がります。一方でアルカリが高すぎると、髪が過剰に膨潤・軟化してダメージが大きくなります。
弱い薬剤を選ぶとアルカリが低いため髪への負担は少なくなりますが、還元力が足りずクセが伸びないという失敗につながることもあります。逆に強い薬剤はアルカリも高いため、過剰な反応からビビリ毛になるリスクがあります。
「低アルカリ高還元濃度」という考え方
このジレンマへの一つのアプローチが「低アルカリ高還元濃度」の薬剤選定です。アルカリを低く抑えることで髪への過剰な刺激を減らしながら、還元剤の濃度を高めてクセ毛の結合を十分に切るという考え方です。これにより、髪質を柔らかく保ちながら縮毛矯正の仕上がりを出しやすくなります。
ただし薬剤の選定は髪のダメージ状態・クセの強さ・過去の施術履歴によって大きく変わります。縮毛矯正を検討されている方は、現在の髪の状態や施術履歴を事前に正直にお伝えください。
まとめ
縮毛矯正の仕上がりと安全性は薬剤の選定に大きく左右されます。アルカリと還元剤のバランスを髪の状態に合わせて調整することが重要で、「低アルカリ高還元濃度」はその一つの考え方です。縮毛矯正のご相談はお気軽にどうぞ。

