こんにちは、Red cloverです。
パーマをかけるとウェーブが出て、縮毛矯正をかけるとクセがまっすぐになる。どちらも同じ「髪の形を変える」施術ですが、髪の中では何が起きているのか、考えたことはありますか?
今回は、美容師が施術のときに考えている「髪の中の変化」を、専門用語をできるだけ使わずにお話しします。仕組みがわかると、「なぜ髪が傷むのか」「なぜ美容師によって仕上がりが違うのか」も見えてきますよ。
髪の形は「結合」で決まっている
髪の内部では、たんぱく質どうしがたくさんの「結合」でつながっていて、それが髪の形を保っています。中でも形に大きく関わっているのが、「シスチン結合(S-S結合)」と呼ばれる強い結合です。
クセ毛の人は、この結合がクセのある形のままつながっています。だから、濡らしてもドライヤーで伸ばしても、時間がたつとクセが戻ってしまうんです。
パーマ・縮毛矯正の3ステップ
パーマも縮毛矯正も、基本の考え方は同じです。
| ステップ | 使うもの | 髪の中で起きること |
|---|---|---|
| ① 結合を切る | 1剤(還元剤+アルカリ) | 形を保っていた結合がはずれ、形を変えられる状態に |
| ② 形を作る | ロッド(パーマ)/アイロン(縮毛矯正) | カールやストレートなど、新しい形に整える |
| ③ 結合をつなぎ直す | 2剤(酸化剤) | 新しい形のまま結合をつなぎ直して固定する |
なお、2剤を使わずに空気に触れさせておくだけでは、きちんと結合をつなぎ直すことはできません。2剤による「つなぎ直し」まで含めて、はじめて施術が完成します。
1剤で起きる「還元・軟化・膨潤」
1剤をつけると、髪の中では主に3つのことが起きます。
- 還元:還元剤が、形を保っていた結合を切る
- 軟化:アルカリの働きで、髪がやわらかくなる
- 膨潤(ぼうじゅん):髪が水分を含んでふくらむ
この3つがちょうどいいバランスで進んだところで次のステップに進むのが理想です。ところが、進みすぎると髪がふくらみすぎ・やわらかくなりすぎて、チリチリのビビリ毛に。反対に足りないと、カールがかからない、クセが伸びない、ということになります。
還元剤にはいろいろな種類がある
還元剤には、チオグリコール酸やシステアミンなどいくつかの種類があり、それぞれ働く強さや、よく働く条件(アルカリの強さ)が違います。美容師は、髪の太さやダメージ、仕上げたい形に合わせて、薬剤の種類や強さを選び分けています。
👉 縮毛矯正の薬剤について、くわしくはこちら:縮毛矯正の薬剤、何が違う?”伸びない・チリチリ”を分ける仕組み
なぜパーマや縮毛矯正で髪は傷むの?
一度切った結合は、2剤でつなぎ直しますが、すべてが元どおりにきれいにつながるわけではありません。つながりきれなかった部分や、施術中に髪の外に流れ出てしまった成分が、ダメージとして残ります。
さらに、縮毛矯正やデジタルパーマでは熱も使うので、薬剤だけの場合よりも髪への負担は大きくなります。これが、パーマや縮毛矯正をくり返すと髪が少しずつ傷んでいく理由です。
👉 「ノンダメージ縮毛矯正」は本当?美容師が教える宣伝文句の真実
仕上がりの差は「見きわめ」の差
同じ薬剤を使っても、髪の状態や置く時間、アイロンの当て方によって、仕上がりもダメージも大きく変わります。
- 髪の太さやクセの強さ
- カラーやブリーチ、過去のパーマ・縮毛矯正の履歴
- 根元・中間・毛先のダメージの違い
美容師は、こうした情報をもとに「どの薬剤を、どこに、どれくらい置くか」を判断しています。施術を受けるときは、自分でしたカラーも含めて、これまでの履歴をできるだけ正確に伝えてくださいね。
まとめ
- 髪の形は、内部の「結合」で決まっている
- パーマも縮毛矯正も「結合を切る→形を作る→つなぎ直す」の3ステップ
- 1剤による還元・軟化・膨潤が進みすぎるとビビリ毛、足りないとかからない
- 結合はすべて元どおりにはつながらないので、施術をくり返すほどダメージは積み重なる
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