重曹シャンプーは髪に危険?ナチュラル志向の落とし穴を美容師が解説

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「重曹シャンプー」って、聞いたことありますか?一時期「ナチュラル洗浄」として話題になったこのケア方法。でも実は、「自然のもの=髪にやさしい」とは限らないんです。

この記事のポイント

  • 重曹(炭酸水素ナトリウム)は弱アルカリ性(pH8.2前後)——髪や頭皮の弱酸性とは異なる
  • アルカリ性でのシャンプーはキューティクルを開かせ、使い方によっては傷みやパサつきの原因になる
  • 「洗いすぎ」もナチュラルケアの敵——皮脂や常在菌まで落としすぎる
  • シャンプー選びは「自然かどうか」より成分のpHと洗浄力で判断しよう

重曹(炭酸水素ナトリウム)とは

重曹は「炭酸水素ナトリウム」のことで、医薬用・食用・工業用と幅広く使われている物質です。スーパーやドラッグストアでも、食品からボディケア、掃除用まで様々な用途で売られています。

この洗浄効果・消臭効果を活かして、シャンプー代わりに使う「重曹シャンプー」が一時期注目されました。

実は「アルカリ性」。髪・頭皮には要注意

重曹の水溶液はpH8.2前後の弱アルカリ性とされています。一方、健康な髪や頭皮は弱酸性(pH4.5〜6.5程度)に保たれているのが自然な状態です。

アルカリ性のもので洗うと、一時的にキューティクルが開いた状態になりやすく、洗浄力も強いため、使い方や頻度によっては髪のきしみ・パサつきの原因になる可能性があります。皮膚が本来のpHに戻る力(アルカリ中和能)は備わっているものの、洗浄後にすぐ次の重曹シャンプーを重ねるような使い方は、負担になりやすいということです。

「ナチュラル」「オーガニック」という響きから安心感を持ちやすいアイテムほど、実際の性質(pHや洗浄力)を確認してから取り入れるのが、髪と頭皮を守る一番の近道です。

「洗いすぎ」もまた、ナチュラルケアの敵

清潔好きな日本人は、"洗う"ことに対してとても真面目です。汚れやニオイが気になって、頭も体もゴシゴシ洗ってスッキリさせたくなる気持ち、よく分かります。

ただ、洗浄剤を使うこと自体が悪いわけではありません。洗いすぎると、保湿に必要な皮脂や、肌を守っている常在菌まで落としすぎてしまうことがあります。ゴシゴシ洗いを繰り返すことで、肌が傷つきやすくなったり、乾燥やかゆみにつながったりする可能性も指摘されています。

髪はシャンプー、体は石鹸やボディソープ——それぞれの洗浄剤で、ゴシゴシ洗いすぎずにキレイにする。これが基本です。

シャンプー選びで大切なこと

シャンプーを選ぶときは「ナチュラルかどうか」より、実際の洗浄成分の種類とpHに目を向けることをおすすめします。アミノ酸系など低刺激な洗浄成分を使ったシャンプーは、必要以上に皮脂や水分を奪いにくく、頭皮への刺激を抑えやすいと言われています。

成分表示の見方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

まとめ

重曹はナチュラルな素材ですが、弱アルカリ性のため、髪や頭皮の弱酸性環境とはpHが異なります。「自然=安全・やさしい」という図式は成り立たないことが多く、重曹シャンプーも使い方次第では髪に負担をかける可能性があります。

シャンプー選びや頭皮ケアでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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