年齢とともに髪質が変わる理由|毛粗鬆(もうそしょう)とエイジング毛の基礎知識
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「最近なんだか髪にハリがなくなった」「クセが強くなってまとまらない」——そんな変化を感じている方は多いのではないでしょうか。30代・40代・50代と年齢を重ねるにつれて、髪の質感は確かに変化していきます。美容師の立場から、その仕組みをわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- 加齢とともに髪の毛の内部タンパク質が流出し、「毛粗鬆(もうそしょう)」という状態になる
- 毛粗鬆になると髪の密度が低下し、スカスカで弱い繊維になる
- ハリ・コシ・ボリュームが失われ、クセが強くなりやすい
- 日々のホームケアで髪への負担を減らし、コンディションを維持することが大切
年齢とともに髪が変わる——その仕組み
肌や体が年齢とともに変化するのと同様に、髪の毛も少しずつ変化していきます。年齢を重ねると、髪の毛は細くなり、柔らかく、軽くなり、強度も落ちていきます。
これは単純な「髪質の個人差」ではなく、髪の内部で起きているタンパク質の変化によるものです。
「毛粗鬆(もうそしょう)」とは何か
美容業界では、加齢による髪質の変化を「毛粗鬆(もうそしょう)」と呼んでいます。
毛粗鬆とは、髪の毛の内部に定着しているはずのタンパク質が少しずつ流出し、髪の内部に空洞(隙間)ができてスカスカな状態になることです。密度が低下するため、髪本来の強度や弾力が失われていきます。
これが原因で、髪が傷みやすくなったり、クセが強くなったりするといった変化が現れます。
エイジング毛の特徴
毛粗鬆が進んだエイジング毛には、次のような特徴があります。
- ハリ・コシ・ボリュームがなくなる:ペたんこになりやすくスタイルが決まらない
- パサつき・ザラつきがある:水分量も減少し、指通りが悪くなる
- クセが強くなる:内部の空洞によってうねりが生じやすくなる
- 傷みやすい:内部密度が低いためキューティクルが剥がれやすく、カラーやパーマの影響を受けやすい
エイジング毛のケアで大切なこと
毛粗鬆は加齢による変化なので、完全に元に戻すことはできません。ただし、日々のケアによって状態を整え、悩みを軽減することは可能です。
- 洗浄力の穏やかなシャンプーを選ぶ:必要以上にタンパク質を流出させないために、アミノ酸系などの低刺激な洗浄成分を選ぶ
- アウトバストリートメントを使う:タオルドライ後に洗い流さないトリートメントをつけることで、キューティクルを保護し水分と成分を閉じ込める
- ドライヤーで丁寧に乾かす:濡れたまま放置すると内部の成分が流出しやすくなる。風量を調整しながら根元からしっかり乾かす
- アイロン温度を下げる:高熱はエイジング毛のダメージをさらに進めるため、できるだけ低温で使用する
まとめ
「髪質が変わった」と感じるのは気のせいではありません。加齢によって髪の内部密度(毛粗鬆)が低下し、ハリやコシが失われていくのは自然な変化です。ただし、その変化をできるだけ穏やかにするために、日々のホームケアの積み重ねが大切です。
エイジング毛のケアについてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。髪の状態に合ったシャンプーやトリートメントのご提案もしています。

